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EDRの主要機能5選と導入効果|アラート疲れから解放されるには

サイバー攻撃の巧妙化が進み、企業は日々新たな脅威にさらされています。

従来のセキュリティ対策では、あらゆる攻撃を水際で完全に防ぎきることが非常に困難になっているのが現状です。
このような状況下で、たとえ侵入を許してしまったとしても、その後の被害を最小限に抑え、事業への影響を限定的にとどめるための対策が強く求められています。

EDR(Endpoint Detection and Response)は、まさにこの「侵入後」の対策において中核を担うソリューションです。
PCやサーバーといったエンドポイントの活動を常に監視し、不審な挙動を迅速に検知して対応することで、攻撃の早期封じ込めと被害拡大の阻止に貢献します。

本記事では、EDRの具体的な機能、導入によって企業が得られる効果について詳しく解説します。
さらに、多くの情報システム担当者が直面する「アラート疲れ」という運用の課題とその解決策までを網羅的にご紹介し、皆様のセキュリティ運用における課題解決の一助となることを目指します。

目次[非表示]

  1. EDRとは?侵入後の脅威に対応するセキュリティ対策
    1. EDRの仕組み:エンドポイントの動きを常時監視
    2. EPP/NGAVとの違い:防御する対策から「侵入後」に対応する対策へ
  2. なぜ今EDRが不可欠なのか?注目される3つの背景
    1. サイバー攻撃の高度化・巧妙化
    2. テレワークの普及とエンドポイントの多様化
    3. 従来の境界型セキュリティの限界
  3. EDRの主要機能5選!エンドポイントで何ができるのか?
    1. 1. 継続的な監視とログ収集(可視化)
    2. 2.脅威の検知と分析(振る舞い検知)
    3. 3. 脅威の封じ込めと隔離(自動対応)
    4. 4. 原因調査と影響範囲の特定(フォレンジック)
    5. 5. 復旧支援
  4. EDR導入で得られる3つの効果
    1. インシデント対応の迅速化と被害の最小化
    2. 潜在的な脅威の可視化とプロアクティブな対策
    3. セキュリティ運用の全体像把握とコンプライアンス強化
  5. EDR運用の壁「アラート疲れ」とその原因
    1. 膨大なアラートと誤検知の発生
    2. 専門知識を持つ人材の不足
    3. 24時間365日の監視体制が構築できない
  6. アラート疲れから解放されるための3つの解決策
    1. 1. 自社に合った精度の高いEDR製品を選定する
    2. 2. 運用を自動化・効率化する機能(SOARなど)を活用する
    3. 3. 専門家による運用支援サービス(MDR)を活用する
  7. 【事例】システナの運用最適化で実現する高品質なセキュリティ体制
    1. 課題:属人化した運用と管理工数の増大
    2. 解決策:チーム連携と専門家による24/365体制の構築
    3. 導入効果:業務品質向上と顧客責任者の管理工数削減
  8. 失敗しないEDR製品の選び方 5つのポイント
    1. 1. 検知精度と誤検知の少なさ
    2. 2.運用負荷を軽減する管理・自動化機能
    3. 3. 既存システムとの連携性
    4. 4.サポート体制やMDRサービスの充実度
    5. 5. トライアルで実際の環境との相性を確認
  9. まとめ:EDRを効果的に活用し、安心できるセキュリティ体制を構築しよう


EDRとは?侵入後の脅威に対応するセキュリティ対策



EDR(Endpoint Detection and Response)とは、PCやサーバーなどの「エンドポイント」で発生する脅威を検知し、対応するためのセキュリティソリューションです。

従来のセキュリティ対策の多くが、悪意あるプログラムや不正なアクセスが企業システムに「侵入するのを防ぐ」ことに主眼を置いていました。しかし、サイバー攻撃が巧妙化し、完全に侵入を防ぐことが困難になった現代において、EDRは「侵入されることを前提」とした対策として、その重要性を高めています。

EDRの最大の特長は、脅威の侵入を許してしまった後でも、その活動を迅速に「検知」し、適切な「対応」を取ることで被害を最小限に抑える点にあります。

具体的には、エンドポイント上で不審な挙動が確認された場合に、それをいち早く特定し、感染拡大を防ぐための隔離措置を講じたり、攻撃の詳細を分析して根本原因を特定したりするといった一連のプロセスを支援します。

このように、EDRは「侵入後の対処」に特化することで、従来の防御策をすり抜けてきた未知の脅威や高度なサイバー攻撃に対しても、企業が事業継続性を維持するための強力な防護壁となるのです。

エンドポイントの状況を継続的に監視・記録することで、万が一のインシデント発生時にも迅速かつ効果的な対応を可能にします。

EDRの仕組み:エンドポイントの動きを常時監視

EDRは、エンドポイントに導入された専用のエージェントを通じて機能します。

このエージェントは、対象のPCやサーバー上で実行されるあらゆる操作やイベントを、まるで監視カメラのように絶えず記録し続けます。
記録される情報(テレメトリ)には、プロセスの起動・停止、ファイルの作成・変更・削除、ネットワーク通信の履歴、レジストリの変更といった詳細な活動ログが含まれます。

収集された膨大なログデータは、中央のサーバーまたはクラウド上にリアルタイムで送信され、高度な分析エンジンによって解析されます。

この分析では、機械学習やAI、最新の脅威インテリジェンスが活用され、通常とは異なる不審な挙動や、既知の攻撃パターンに合致する兆候がないかを監視します。

EDRは、単体のイベントだけでなく、一連の動きを「振る舞い」として捉えることで、従来のシグネチャベースでは検知が困難だった未知の脅威やファイルレス攻撃なども発見できるのが特長です。

不審な活動が検知された場合、EDRはアラートを発し、管理者に通知します。
その後は、脅威の「隔離」、攻撃の詳細な「調査」、そして最終的な「復旧」といったインシデント対応の一連のプロセスを支援します。

この常時監視と記録の仕組みがあるからこそ、攻撃の痕跡を遡って特定し、どこから、どのように侵入され、どのような被害が及んだのかを正確に把握することが可能になるのです。

EPP/NGAVとの違い:防御する対策から「侵入後」に対応する対策へ

セキュリティ対策を検討する際、EDRとよく比較されるのがEPP(Endpoint Protection Platform)やNGAV(Next Generation Antivirus)です。これらのソリューションはエンドポイントセキュリティの重要な構成要素ですが、その役割と目的には明確な違いがあります。

EPPやNGAVは、主にマルウェアや不正アクセスがエンドポイントに「侵入するのを水際で防ぐ」ことに焦点を当てた、予防的な対策です。

NGAVは、従来のアンチウイルスソフトがシグネチャ(既知のマルウェアのパターン)に依存していたのに対し、機械学習やヒューリスティック分析などを活用して未知のマルウェアをも検知し、侵入を阻止しようとします。
これらは、まさに「玄関の鍵」や「セキュリティドア」のように、外部からの侵入を阻止するための役割を担っています。

一方、EDRは、これらの予防策をすり抜けて「侵入してしまった脅威」に対して、その後の被害を最小限に抑えるための「事後対応」に特化したソリューションです。

エンドポイント内部の活動を常時監視し、不審な挙動を検知した際には、迅速な隔離、詳細な調査、そして復旧までの一連の流れを支援します。例えるなら、EPP/NGAVが玄関の鍵だとすれば、EDRは「室内の監視カメラ」や「警報システム」のような存在です。

現代のサイバー攻撃は高度化・巧妙化しており、単一の対策だけで完全に防ぎきることは極めて困難です。

そのため、EPP/NGAVによる入口対策と、EDRによる侵入後の迅速な対応を組み合わせることで、多層的かつ強固なエンドポイントセキュリティ体制を構築することが、企業にとって不可欠となっています。

両者は競合するものではなく、互いに補完し合う関係にあるのです。

なぜ今EDRが不可欠なのか?注目される3つの背景



サイバー攻撃の脅威は日々進化し、従来の防御策だけでは企業のIT資産を守りきることが難しくなっています。

加えて、テレワークの普及により働き方が大きく変化し、セキュリティの考え方も見直しが求められるようになりました。

このような状況において、従来の境界型セキュリティモデルの限界が露呈し、EDR(Endpoint Detection and Response)が「あれば望ましい」対策から「不可欠な」対策へとその位置づけを変えています。

このセクションでは、EDRが現代のセキュリティ戦略においてなぜこれほどまでに重要視されるのか、その背景にある3つの大きな潮流を詳しく解説します。

サイバー攻撃の高度化・巧妙化

EDRが必要とされる背景の一つに、サイバー攻撃がますます高度化・巧妙化している点が挙げられます。

従来のセキュリティ対策は、既知のマルウェアの署名(パターンファイル)に基づいて脅威を検知する方式が主流でした。

しかし、現在では、正規のソフトウェアやOSの機能を悪用する「ファイルレス攻撃」や「Living Off the Land (LotL)」攻撃など、パターンファイルでは検知が困難な手法が横行しています。

これらの攻撃は、特定の不審なファイルが存在するわけではなく、複数の正規プロセスが連携して悪意のある「挙動」を見せることで成立します。

例えば、Officeファイルのマクロが悪用されてPowerShellが起動し、そのPowerShellが外部のC2サーバー(指令サーバー)と通信を開始するといった一連の動作は、個々の挙動だけ見れば正常なものに見えるかもしれません。

しかし、これらが組み合わさることで初めて悪意のある活動として認識されます。EDRは、エンドポイントのあらゆる振る舞いを常時監視・分析することで、このような「一連の挙動」の中から不審なパターンを検知し、従来のアンチウイルスソフトでは見逃されがちな未知の脅威にも対応できるため、現代の攻撃手法に対抗する上で不可欠な存在となっています。

テレワークの普及とエンドポイントの多様化

新型コロナウイルスの影響で一気に普及したテレワークは、企業のセキュリティ環境に大きな変化をもたらしました。

従業員が自宅やコワーキングスペースなど、社内ネットワーク外から業務を行う機会が急増したことで、従来のファイアウォールなどの境界型防御による保護が及ばないエンドポイントが増加しました。

社外のネットワーク環境は社内ほど厳重に管理されていないことが多く、個々のPCやスマートフォンといったエンドポイント自体が、攻撃の主要な侵入経路となりやすくなっています。

このような状況下では、各エンドポイントが独立した「小さな要塞」として機能することが求められます。

EDRは、場所を問わず端末の内部の動きを直接監視・分析できるため、社内・社外の区別なく、個々のデバイスで発生する脅威を早期に発見し対処することが可能です。

従業員の働き方が多様化し、オフィス内外を行き来する現代において、エンドポイントそのものを堅牢に保護し、その活動を可視化できるEDRの重要性は、かつてないほど高まっていると言えるでしょう。

従来の境界型セキュリティの限界

サイバー攻撃の高度化とテレワークの普及は、長らくセキュリティの主流であった「境界型防御」の限界を浮き彫りにしました。

境界型防御は、社内ネットワークと社外ネットワークを明確に区分し、その境界にファイアウォールやIDS/IPSなどを設置して外部からの侵入を防ぐという考え方です。

しかし、クラウドサービスの利用拡大やテレワークの常態化により、企業のIT環境は社内・社外の境界があいまいになり、もはや堅固な「城壁」で守られた内部という前提が成り立たなくなっています。

現代のセキュリティ対策では、「侵入は防ぎきれない」という前提に立ち、万が一侵入を許してしまった場合でも、いかに早く検知し、被害を最小限に抑えるかという「ゼロトラスト」の考え方が主流となっています。

EDRは、このゼロトラストモデルにおいて、侵入後の脅威をエンドポイントレベルで迅速に検知し、対応を可能にするための不可欠な要素です。従来の防御策をすり抜けた脅威に対して、EDRが果たす役割は極めて大きく、企業の事業継続性を守るための要となっています。

EDRの主要機能5選!エンドポイントで何ができるのか?



EDR(Endpoint Detection and Response)は、サイバー攻撃が巧妙化する現代において、企業の情報資産を守るために不可欠なセキュリティソリューションです。

しかし、具体的にどのような機能があり、自社のセキュリティ体制にどう貢献するのか、その全容を把握することは容易ではありません。
このセクションでは、EDRが持つ具体的な能力に焦点を当て、最も知りたいであろうその詳細を明らかにしていきます。

EDRの機能を「可視化」「検知」「封じ込め」「調査」「復旧」というインシデント対応のフェーズに沿って解説することで、EDRがエンドポイントの脅威にどのように対応し、どのような価値を提供するのかを体系的に理解できるように構成しています。

1. 継続的な監視とログ収集(可視化)

EDRの機能の中でも最も基本的で、かつ極めて重要なのが「継続的な監視とログ収集」によるエンドポイントの可視化です。

EDRエージェントは、PCやサーバーなどのエンドポイント上で実行されるプロセス、ファイルアクセス、ネットワーク接続、レジストリ操作といったあらゆるアクティビティを休むことなくリアルタイムで記録し続けます。

この網羅的なログ収集こそが、平時と異なる不審な動きを早期に検知するための土台となります。
さらに、万一インシデントが発生した際には、この詳細なログが攻撃の全体像を解明するための貴重な「証拠」となります。

これにより、これまでブラックボックス化されがちだったエンドポイントの内部状態が「見える化」され、何が起きているかを正確に把握できるようになるのです。

2.脅威の検知と分析(振る舞い検知)

EDRは、前の項目で述べた膨大な収集ログを単に記録するだけでなく、そこから脅威を「検知」し、「分析」する能力に優れています。

従来のウイルス対策ソフトが既知のマルウェアの「パターン」に基づいて検知するのに対し、EDRは機械学習やAI、そして最新の脅威インテリジェンス(脅威に関する情報)を活用し、悪意のある「振る舞い」のパターンを検出します。

たとえば、「WordファイルがPowerShellを起動し、その後、外部の不審なIPアドレスと通信を開始する」といった、通常ではありえない一連の動きを異常と判断し、アラートを発することができます。

これにより、シグネチャに依存しない未知の脅威や、ファイルを使わずに正規のツールを悪用する「ファイルレス攻撃」なども効果的に検知することが可能になります。

3. 脅威の封じ込めと隔離(自動対応)

脅威が検知された際、被害の拡大を最小限に抑えるための迅速な「Response(対応)」はEDRの核心機能の一つです。
EDRは、脅威を検知すると同時に、あらかじめ設定されたルールに基づき、様々なアクションを自動で実行できます。

代表的な機能としては、感染が疑われる端末をネットワークから即座に切り離し、他のシステムへの感染拡大を防ぐ「隔離」があります。

また、悪意のあるプロセスを強制的に停止させる「プロセスの強制終了」や、マルウェア本体と判明したファイルを削除するといった対応も可能です。

これらの対応を自動化できることは、特に24時間365日体制での運用が難しい企業にとって、初動対応の遅れによる被害拡大リスクを大幅に軽減する上で非常に大きな価値をもたらします。

4. 原因調査と影響範囲の特定(フォレンジック)

インシデント発生後、EDRは攻撃の根本原因を特定し、影響範囲を正確に把握するための詳細な調査活動、いわゆる「フォレンジック」において強力なツールとなります。

EDRに記録された詳細なアクティビティログを時系列で追跡することで、「いつ、どこから、どのように侵入され、内部でどのような不正な活動が行われたか」という一連の攻撃の流れを可視化できます。

これにより、攻撃の根本原因(Root Cause Analysis)を突き止められるだけでなく、他に侵害された端末がないか、どのような情報が流出した可能性があるかといった影響範囲の特定も迅速かつ正確に行えます。

これは、経営層への状況報告や、再発防止策を策定する上で不可欠な情報であり、セキュリティ責任者の方々が重視するポイントです。

5. 復旧支援

インシデントからの迅速な復旧は、事業継続性を維持する上で極めて重要です。EDRは、その復旧プロセスにおいても多角的に支援します。

一部の高度なEDR製品には、ランサムウェアなどによって不正に変更されたファイルや設定を、攻撃を受ける前の正常な状態にまで戻す「ロールバック機能」が備わっています。

また、詳細な調査機能によって明らかになった脅威の痕跡(不正なファイル、レジストリキー、設定変更など)をクリーンアップするための情報を提供し、システムを安全で健全な状態に復帰させるプロセスを支援します。

これにより、インシデント発生後のダウンタイムを最小限に抑え、事業への影響を軽減し、早期の業務再開をサポートすることで、企業の事業継続性向上に大きく貢献します。

EDR導入で得られる3つの効果



EDR(Endpoint Detection and Response)の導入は、単に新しいセキュリティツールを導入するだけではありません。

これまでご説明したEDRの具体的な「機能」が、組織のセキュリティ体制とビジネス運営にどのような具体的な「効果」をもたらすのかを理解することは、経営層や他部門への説明において非常に重要です。

ここでは、EDRがもたらす技術的な特徴を、明確な「ビジネス価値」へと翻訳し、投資対効果を理解しやすい形で提示します。

具体的には、インシデント対応の迅速化と被害の最小化、潜在的な脅威に対するプロアクティブな対策、そしてセキュリティ運用の全体像把握とコンプライアンス強化という3つの観点から、EDR導入によって得られるメリットを深掘りして解説します。

インシデント対応の迅速化と被害の最小化

EDRを導入することで得られる最も直接的で分かりやすい効果の一つが、インシデント対応の劇的な迅速化とそれに伴う被害の最小化です。

脅威を自動で検知し、感染が疑われるエンドポイントを即座にネットワークから隔離する機能により、脅威が発見されてから封じ込められるまでの時間(MTTD: Mean Time To Detect / MTTR: Mean Time To Respond)が大幅に短縮されます。

これにより、マルウェアの社内ネットワークへの横展開や、機密情報の漏洩といった被害の拡大を効果的に阻止できます。

従来のセキュリティ対策では、インシデント発生時に担当者が手動で調査・対応を行うため、どうしてもタイムラグが生じ、その間に被害が拡大するリスクがありました。

しかし、EDRの自動対応機能は、24時間365日休むことなく脅威を監視し、異常を検知した瞬間にあらかじめ設定された対応を実行します。
これにより、事業停止などの最悪の事態を回避できる可能性が高まり、企業にとって非常に重要な「事業継続性」に直結する価値を提供します。

潜在的な脅威の可視化とプロアクティブな対策

EDRは、インシデント発生後の迅速な対応だけでなく、潜在的な脅威の早期発見とプロアクティブな対策という、より高度なセキュリティ運用も可能にします。

エンドポイント上で行われるすべての活動を継続的に監視・記録するEDRの「可視化」機能により、セキュリティチームは「脅威ハンティング」と呼ばれる能動的な活動を行うことができます。

脅威ハンティングとは、EDRが収集した膨大なログデータの中から、自動検知では見落とされがちな、しかし攻撃の兆候を示すような疑わしい挙動やパターンを専門家が自ら探し出し、攻撃の芽を早期に摘み取る取り組みです。

これにより、まだ顕在化していない未知の脅威や、巧妙に隠された攻撃の存在を事前に発見し、対処することが可能になります。

セキュリティチームは、単にアラートに対応するだけでなく、より戦略的な視点で組織全体のセキュリティレベル向上に貢献できるようになり、単なるアラート対応者から、より価値の高い脅威分析者へと進化する道を切り開きます。

セキュリティ運用の全体像把握とコンプライアンス強化

EDRの導入は、企業のセキュリティガバナンスとコンプライアンス強化にも大きく貢献します。

EDRは、組織内の全エンドポイントにおけるセキュリティ状況を一元的に把握できるダッシュボードを提供するため、セキュリティ管理者は常に最新のリスク状況を可視化できます。

これにより、どこに脆弱性があるのか、どのような脅威が存在するのかを包括的に理解し、適切なセキュリティ戦略を策定するための重要な情報源となります。

また、EDRによって記録される詳細なインシデント対応履歴や、エンドポイントでの操作ログは、監査や様々なコンプライアンス要件(例:GDPR、PCI-DSSなど)への準拠を証明するための重要な証拠となります。

経営層への定期的なセキュリティ報告や、外部監査法人への説明がスムーズに行えるようになるため、特に管理職の皆様にとっては、報告業務の効率化と説明責任の強化という魅力的なメリットが期待できます。

これにより、セキュリティ運用の透明性が高まり、企業の信頼性向上にも繋がります。

EDR運用の壁「アラート疲れ」とその原因



EDRを導入したものの、その運用に課題を抱え、十分な効果を得られていない企業は少なくありません。

特に多くの担当者を悩ませているのが「アラート疲れ」と呼ばれる問題です。
これは、EDRが高機能であるゆえに発生する可能性のある運用上の課題であり、せっかくの投資が無駄になってしまうリスクもはらんでいます。

このセクションでは、EDR運用で直面しやすい「アラート疲れ」という深刻な問題と、その具体的な原因について深掘りして解説します。
この課題の本質を理解することが、適切な解決策を見つけるための第一歩となります。

膨大なアラートと誤検知の発生

アラート疲れの最も大きな原因の一つが、EDRから日々発せられる「膨大なアラート」と、その中に含まれる「誤検知(False Positive)」の多さです。EDRはエンドポイントのあらゆる挙動を監視し、わずかな異常も見逃さないよう高い感度で設計されています。

そのため、悪意のない正常なシステム挙動や、従業員の一般的な操作であっても、設定や学習状況によっては不審なアクティビティとしてアラートを上げてしまうことがあります。

セキュリティ担当者は、これらの大量のアラートの中から、本当に脅威となるものとそうでないものを判別するために、日々一次切り分け作業に追われることになります。

この作業は時間と労力を要し、担当者の疲弊を招きます。結果として、本当に対応すべき危険なアラートが、大量の誤検知に埋もれて見過ごされてしまう「オオカミ少年」状態に陥るリスクが高まります。

このような状況では、EDRを導入したにもかかわらず、かえってセキュリティリスクを高めてしまう可能性さえあります。

専門知識を持つ人材の不足

EDRから送られてくるアラートを適切に判断し、その後の調査や対応を行うためには、サイバーセキュリティに関する高度な専門知識と経験が不可欠です。

例えば、アラートが指し示すプロセスや通信が、OSの正規機能の悪用なのか、それともマルウェアによるものなのかを見極めるには、深いシステム知識と最新の脅威動向への理解が求められます。

しかし、多くの企業において、このような専門的なスキルを持つセキュリティアナリストが不足しているのが実情です。

情報システム部門の担当者は、通常業務と兼任でEDRの運用を行うことが多く、セキュリティ専門のトレーニングを受ける機会も限られています。
そのため、EDRが検知した内容を正確に分析し、適切な初動対応を取ることが難しいケースが少なくありません。

結果として、せっかく高機能なEDRを導入しても、その性能を十分に引き出せず、「宝の持ち腐れ」となってしまうケースが見受けられます。
これは、EDR運用の人的な課題として、多くの企業が共通して抱える深刻な問題と言えるでしょう。

24時間365日の監視体制が構築できない

現代のサイバー攻撃は、企業の業務時間外である夜間や休日を狙って行われる傾向があります。

攻撃者は、組織の監視体制が手薄になる時間帯を巧みに突き、被害を拡大させようとします。そのため、セキュリティ対策においては、EDRによる監視体制も理想的には24時間365日、途切れることなく継続される必要があります。

しかし、一般的な企業の情報システム部門の限られた人数で、このような体制を自前で構築し、維持することは極めて困難です。

人員の増強はコストがかかりますし、シフト制勤務の導入や夜間・休日のオンコール体制の維持には大きな労力が必要となります。
この体制の穴は、インシデント発生時の検知遅れや初動対応の遅延に直結し、結果として被害の拡大を招く大きな要因となり得ます。

自社での24時間365日体制の構築は、多くの企業にとって運用上の高いハードルとなっているのが現状です。

アラート疲れから解放されるための3つの解決策



前章で触れた「アラート疲れ」という課題は、EDRを導入した多くの企業が直面する現実です。

しかし、この問題には必ず解決策があります。EDRはその強力な機能によってセキュリティレベルを飛躍的に向上させる可能性を秘めていますが、その真価を発揮するには適切な運用が不可欠です。

このセクションでは、EDR運用におけるアラート疲れを克服し、持続可能で効果的なセキュリティ体制を築くための具体的な3つのアプローチを解説します。

自社のリソースや状況に合わせて、最適な製品選定、ツールの活用、そして外部サービスの利用といった選択肢を組み合わせることで、情報システム担当者の皆さまがセキュリティ運用で抱える課題を解決し、安心して業務に集中できる道筋を示します。

1. 自社に合った精度の高いEDR製品を選定する

アラート疲れを根本的に解消するための第一歩は、導入するEDR製品の選定段階から始まります。

EDR製品はそれぞれ得意とする分野や機能、検知ロジックが異なり、すべての製品が同じ性能を持っているわけではありません。
特に重視すべきは、「検知精度の高さ」と、それに伴う「誤検知の少なさ」です。

誤検知が多い製品を導入してしまうと、本来は脅威ではない挙動までアラートとして通知され、情報システム担当者の確認作業が膨大になり、結果として運用負荷が大幅に増大してしまいます。

製品選定にあたっては、各ベンダーが発表する機能リストだけでなく、MITRE ATT&CK Evaluationのような第三者機関による評価結果を参考にすることをおすすめします。

これらの評価は、実際に多様な攻撃シナリオを用いて製品の検知能力や対応力を客観的に測ったもので、実運用における性能を推し量る上で非常に有効な情報源となります。

さらに、可能であればPoC(Proof of Concept、概念実証)を通じて、自社の実際の環境でテスト導入し、アラートの発生状況や既存システムへの影響、PCのパフォーマンス低下の有無などを細かく確認することが、導入後の負担を最小限に抑える上で極めて重要です。

2. 運用を自動化・効率化する機能(SOARなど)を活用する

EDRから発せられる大量のアラートを一つひとつ手動で確認し、対応することは、人的リソースが限られる多くの企業にとって現実的ではありません。

そこで有効なのが、セキュリティ運用を自動化・効率化するツールの活用です。特にSOAR(Security Orchestration, Automation, and Response)と呼ばれる技術は、EDRと連携することで真価を発揮します。

SOARは、EDRから受け取ったアラートに対して、事前に定義されたプレイブック(対応手順)に基づき、定型的な調査や対応を自動で実行できるソリューションです。

例えば、特定のタイプのアラートが発生した場合に、関連するIPアドレスの脅威情報を自動で検索したり、疑わしいプロセスを一次的に隔離したりといった対応が可能です。

これにより、情報システム担当者は、膨大なアラートの一次切り分けや、機械的に実施できる対応から解放され、より高度な判断や分析が必要な、本当に重要な脅威に集中できるようになります。結果として、インシデント対応の迅速化と運用効率の大幅な向上が期待できます。

3. 専門家による運用支援サービス(MDR)を活用する

EDRを導入したものの、高度な脅威分析ができる専門人材の不足や、24時間365日の監視体制を自社で構築・維持することの困難さに直面する企業は少なくありません。

このような課題を根本的に解決し、アラート疲れから解放される最も効果的な方法が、MDR(Managed Detection and Response)サービスの活用です。

MDRサービスとは、EDRの監視・運用をセキュリティの専門家チームが包括的に代行するサービスです。

専門家がお客様の環境から収集されるEDRのアラートを24時間365日体制で監視・分析し、誤検知をフィルタリングした上で、本当に対応が必要な脅威のみを厳選して情報システム担当者へ通知します。

これにより、担当者は膨大なアラートに埋もれることなく、迅速かつ的確な対応が求められる脅威にのみ集中できるようになります。
まるで自社にセキュリティアナリストチームが常駐しているかのように、高度な専門知識と豊富な経験に基づいた運用支援を受けられるため、情報システム担当者は「アラート疲れ」から解放され、安心して本来の業務に集中できます。

これは、セキュリティ対策の強化と運用負荷の軽減を同時に実現できる、非常に価値の高い選択肢と言えるでしょう。

【事例】システナの運用最適化で実現する高品質なセキュリティ体制



これまでEDRの機能や導入効果について理論的に解説してきましたが、実際のビジネスシーンでどのように活用されているのか、具体的な事例を通じてご紹介します。

ここでは、システナが提供する運用最適化サービスが、まさにMDR(Managed Detection and Response)サービスと同様の価値を提供し、お客様のセキュリティ運用における課題をどのように解決したのかを深掘りします。

リアルな成功事例から、皆様が抱えるセキュリティ運用の課題解決のヒントを見つけていただけると幸いです。

課題:属人化した運用と管理工数の増大

この事例のお客様は、複数のセキュリティ製品を導入されていましたが、それぞれ異なるベンダーや担当者が運用を行っており、情報共有が不足しているという課題を抱えていました。

その結果、運用が属人化し、インシデント発生時には責任者の方が個別に各担当者へ指示を出す必要があり、管理工数が大幅に増大していました。

特に、夜間や休日のサイバー攻撃に対しては、社内の情報システム部員がすべて対応しなければならず、担当者の心理的負担や業務負荷が非常に高まっていました。

このような状況では、アラートの見落としや初動の遅れが発生しやすく、セキュリティリスクの増大が懸念されていました。

解決策:チーム連携と専門家による24/365体制の構築

システナは、このお客様の課題を解決するため、まず各セキュリティ製品の担当チームにシステナのメンバーをアサインし、製品間の連携を強化しました。

お客様からの指示内容については、チーム内で全体共有を徹底することで、指示の重複を防ぎ、運用の効率化を図りました。

さらに、各製品に関する運用ノウハウをチーム全体で共有し、属人化の解消を進めました。加えて、システナの他部署に存在するグローバルセキュリティチームと連携し、業務OJT(On-the-Job Training)を通じて、英語対応を含む24時間365日の監視・対応体制を構築しました。

これにより、お客様は時間や言語に縛られることなく、専門家による高品質なセキュリティ監視・運用サービスを受けられるようになりました。

導入効果:業務品質向上と顧客責任者の管理工数削減

システナの運用最適化サービス導入により、お客様には複数の明確なメリットがもたらされました。

まず、チーム連携によるノウハウ共有が進んだことで、アラート分析の精度が向上し、全体の業務品質が飛躍的に向上しました。
これにより、誤検知に費やす時間が減り、本当に重要な脅威に迅速に対応できるようになりました。

次に、指示系統の一本化と情報共有の徹底により、顧客責任者の管理工数が大幅に削減されました。
個別のベンダーに指示を出す手間がなくなり、より戦略的な業務に集中できるようになったのです。

さらに、専門チームによる24時間365日体制が構築されたことで、夜間や休日の対応負担から解放され、「安心して任せられる」という大きな安心感を得ることができました。

これは、セキュリティ対策が単なるコストではなく、企業の事業継続を支える重要な投資であることを明確に示しています。

失敗しないEDR製品の選び方 5つのポイント



EDRの導入を検討されている情報システム部の皆さまにとって、数多ある製品の中から自社に最適なものを選ぶことは容易ではありません。

単に機能が多い製品が良いわけではなく、自社の運用体制や既存のIT環境、そしてセキュリティ担当者のスキルレベルに合った製品を選ぶことが、導入成功の鍵を握ります。

このセクションでは、EDR製品を選定する際に押さえておくべき5つの重要なポイントを、具体的なチェックリストとしてご紹介します。
これらのポイントを参考に、後悔しない製品選びを進めていきましょう。

1. 検知精度と誤検知の少なさ

EDR製品の性能を評価する上で最も重要な要素の一つが「検知精度」です。
サイバー攻撃の脅威を確実に見つけ出す能力は、EDR本来の役割を果たす上で不可欠です。

しかし、それ以上に運用負荷を大きく左右するのが「誤検知の少なさ」です。
感度が高すぎるために、脅威ではない正常な挙動まで「異常」と判断してしまう誤検知が多い製品を選んでしまうと、担当者はその真偽を確かめる作業に追われ、本来の業務に集中できなくなります。

これは「アラート疲れ」の直接的な原因となり、結果として本当に重要なアラートを見落とすリスクを高めてしまいます。

製品選定の際には、ベンダーが提示する検知率だけでなく、MITRE ATT&CK EvaluationやNSS Labsなどの第三者評価機関によるテスト結果を参考にすることをおすすめします。

これらの評価は、実際の攻撃シナリオに対する製品の防御能力や、誤検知の発生状況を客観的なデータに基づいて示しています。
また、可能であれば実際のユーザーレビューや導入事例を確認し、自社の環境に近い企業での運用状況を把握することも有効です。

誤検知の少なさは、日々の運用効率とセキュリティチームの精神衛生に直結するため、非常に重要な選定基準となります。

2.運用負荷を軽減する管理・自動化機能

EDR製品の導入は、新たな運用業務を伴います。
限られたリソースの中で効果的なセキュリティ運用を実現するためには、運用負荷をいかに軽減できるかが重要なポイントとなります。
この観点から、「管理のしやすさ」と「自動化機能」は製品選定において見逃せない要素です。

まず、管理コンソールのUI/UXが直感的で分かりやすいかどうかを確認しましょう。
日々の監視やアラートの一次切り分け、インシデント発生時の調査において、必要な情報を迅速かつ正確に引き出せるインターフェースであることは、運用効率を大きく左右します。

また、定期的なレポーティング機能が充実しているか、カスタマイズが可能かどうかも、経営層への報告や監査対応を考慮すると重要です。
さらに、SOAR(Security Orchestration, Automation, and Response)機能が組み込まれているか、あるいは既存のSOARツールとの連携が可能かどうかも確認すべき点です。

プレイブックのカスタマイズ性や、疑わしいプロセスの自動隔離、外部IPアドレスのレピュテーションチェックといった定型作業を自動化できる機能が充実していれば、セキュリティ担当者はより高度な判断が必要な脅威の分析に集中できるようになり、少人数のチームでも運用を効率化することが可能になります。

3. 既存システムとの連携性

現代の企業IT環境において、セキュリティ対策はEDR単体で完結するものではありません。

ファイアウォール、SIEM(Security Information and Event Management)、ID管理ソリューション、クラウドセキュリティツールなど、多岐にわたるセキュリティ製品やシステムが連携し合うことで、多層的かつ強固な防御体制を構築できます。

そのため、EDR製品を選定する際には、既存のセキュリティエコシステムとの「連携性」を重視することが不可欠です。

導入を検討しているEDRが、現在社内で利用しているSIEMやログ管理システム、あるいはクラウドプロバイダーのセキュリティ機能などとAPI連携が可能かどうかを確認しましょう。

連携がスムーズであれば、EDRが収集したエンドポイントのログデータをSIEMに取り込み、他のセキュリティ製品から得られる情報と相関分析することで、より広範囲かつ精度の高い脅威検知が可能になります。

また、連携によって、脅威が検知された際に自動的にファイアウォールのブロックリストを更新したり、ID管理システムと連携してアカウントの異常を検知したりするなど、インシデントレスポンスの自動化・高度化も期待できます。

システム間の連携性が高いEDRを選ぶことは、セキュリティ運用全体のレベルアップに直結すると言えるでしょう。

4.サポート体制やMDRサービスの充実度

EDR製品の選定において、製品の機能や性能だけでなく、「人」によるサポートや「サービス」の質も非常に重要な判断基準となります。

特に、サイバーセキュリティの専門人材が不足している企業や、24時間365日の監視体制を自社で構築することが難しい企業にとって、ベンダーやパートナー企業のサポート体制は製品価値そのものと言っても過言ではありません。

導入時やインシデント発生時など、緊急を要する場面で、ベンダーや代理店から迅速かつ的確な技術サポートを受けられるかは事前に確認しておくべきです。

具体的には、日本語でのサポートに対応しているか、サポート窓口の対応時間、エスカレーション体制などを確認しましょう。
さらに重要な点として、そのEDR製品に対応したMDR(Managed Detection and Response)サービスが提供されているかどうかも、選定の決定的な要因となり得ます。

MDRサービスは、EDRからのアラート監視・分析、誤検知のフィルタリング、インシデント発生時の初動対応や原因調査などをセキュリティ専門家チームが代行してくれるため、「アラート疲れ」から解放され、自社の情報システム担当者は本来の業務に集中できるようになります。

自社での運用に不安がある場合は、MDRサービスの充実度を高く評価することをおすすめします。

5. トライアルで実際の環境との相性を確認

どれだけ高機能で評価の高いEDR製品であっても、自社のIT環境や業務プロセスとの相性が悪ければ、期待通りの効果は得られません。
そのため、最終的な導入決定を下す前に、必ずPoC(Proof of Concept、概念実証)やトライアルを実施し、実際の環境で製品を評価することが極めて重要です。

トライアルでは、まずは少数のエンドポイントにEDRエージェントを導入し、業務アプリケーションとの競合が発生しないか、PCのパフォーマンス(CPU使用率、メモリ消費量など)に影響が出ないかを検証します。
これにより、導入後のユーザー体験の低下や業務停滞のリスクを事前に特定できます。

また、最も重要な点として、自社の環境でEDRがどの程度の量、そしてどのような質のアラートを生成するのかを実測しましょう。
机上の比較やデモだけでは分からなかった「現実的な運用負荷」を具体的に把握することで、導入後の運用体制や必要なリソースを見積もる上で貴重なデータが得られます。

トライアル期間中にベンダーのサポート体制も合わせて評価し、技術的な疑問や問題解決への対応力を確認することも忘れてはなりません。
データに基づいた客観的な評価を行うことで、導入後のミスマッチを防ぎ、EDRの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。

まとめ:EDRを効果的に活用し、安心できるセキュリティ体制を構築しよう



現代のサイバー脅威は日々進化しており、企業を取り巻く環境は「侵入されることを前提」としたセキュリティ対策への転換を強く求めています。

EDR(Endpoint Detection and Response)は、まさにこの要求に応えるソリューションであり、エンドポイントでの脅威の「検知」から「対応」、そして「復旧」までを一貫して支援する、ビジネス継続に不可欠な存在です。

EDRを導入することで、インシデント対応の迅速化、潜在的な脅威のプロアクティブな可視化、そしてコンプライアンス強化といった多岐にわたる効果が期待できます。

しかし、EDRは単に導入すれば良いというものではなく、その高機能さゆえに発生する「アラート疲れ」という運用上の課題を乗り越えることが成功の鍵を握ります。

この課題を解決するためには、自社の環境やニーズに合致した精度の高いEDR製品を選定することが第一歩です。
さらに、SOAR(Security Orchestration, Automation, and Response)のような自動化ツールを活用し、定型的な運用業務を効率化することで、情報システム担当者はより高度な分析や対策に集中できるようになります。

そして、最も効果的な解決策の一つが、MDR(Managed Detection and Response)サービスのような外部の専門家による運用支援の活用です。セキュリティのプロフェッショナルが24時間365日体制で監視・分析を代行することで、社内の限られたリソースで発生しがちな「人材不足」や「監視体制の限界」という悩みを解消し、担当者は安心して本来の業務に注力できるようになります。

EDRは「導入して終わり」のツールではありません。技術的に高度なツールと、それを最大限に活かす「安心して任せられる運用の仕組み」を組み合わせることで、真に強固で継続的なセキュリティ体制を構築し、貴社の事業継続性を確かなものにできるでしょう。

システナ|ITマネジメント事業本部
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