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標的型攻撃メール事例10選|巧妙な手口から自社を守る実践的対策

近年、特定の企業や組織を狙い撃ちにする標的型攻撃メールの手口は極めて巧妙化しており、セキュリティ対策の隙を突いた情報漏洩や金銭被害が後を絶ちません。

本記事では、国内外で実際に発生した標的型攻撃メールの被害事例10選を詳しく解説するとともに、受信時の具体的な見分け方や、組織・個人が取り組むべき実践的な防衛策を徹底的に解説します。

目次[非表示]

  1. 他人事ではない!巧妙化する標的型攻撃メールの脅威
    1. 標的型攻撃メールとは?目的と手口の基本を解説
    2. 「ばらまき型メール」や「ビジネスメール詐欺(BEC)」との違い
  2. 【手口別】標的型攻撃メールによる国内・海外の被害事例10選
    1. 事例1:【公的機関なりすまし】年金情報100万件以上が流出(日本年金機構)
    2. 事例2:【取引先なりすまし】顧客情報最大約793万件が流出(大手旅行代理店)
    3. 事例3:【マルウェアEmotet】教職員や学生の個人情報が流出(国立大学)
    4. 事例4:【Emotet】感染により顧客・取引先のメールアドレスが流出(不動産仲介会社)
    5. 事例5:【ウイルス感染】数千件の顧客情報が漏洩(大手航空会社)
    6. 事例6:【CEOなりすまし】偽の指示による不正送金被害(ビジネスメール詐欺)
    7. 事例7:【時事ネタ悪用】新型コロナ関連通知を装いマルウェアに感染
    8. 事例8:【サプライチェーン攻撃】ソフトウェアの脆弱性を悪用した大規模攻撃(SolarWinds)
    9. 事例9:【最新】中国系攻撃グループ「MirrorFace」による政府・報道関係者への攻撃
    10. 事例10:【最新】ロシア系攻撃グループ「Midnight Blizzard」によるRDP構成ファイルを悪用した攻撃
  3. もう騙されない!標的型攻撃メールの見分け方チェックリスト
    1. チェック1:送信元のメールアドレスは信頼できるか?
    2. チェック2:件名に「緊急」「重要」など不自然な煽りはないか?
    3. チェック3:本文の日本語や言い回しは自然か?
    4. チェック4:添付ファイルの拡張子は偽装されていないか?
    5. チェック5:リンクにカーソルを合わせ、実際のURLを確認したか?
  4. 自社を守るための実践的な標的型攻撃メール対策
    1. 【組織編】情報システム部門が主導すべき対策
    2. 【個人編】全従業員が日頃から徹底すべき対策
  5. 万が一、標的型攻撃メールを開封してしまった場合の対処法
    1. STEP1:被害拡大を防ぐためにネットワークから隔離する
    2. STEP2:速やかに上長と情報システム部門へ報告する
    3. STEP3:被害状況を調査し、関連パスワードを変更する
    4. STEP4:必要に応じて専門家や関連機関に相談・通報する
  6. 標的型攻撃メール対策をさらに強化するソリューション
    1. 未知の脅威も検知するAIアンチウイルス・EDR
    2. 従業員のセキュリティ意識を高める標的型メール訓練サービス
    3. 取引先も含むサプライチェーンリスクを可視化するサービス
  7. まとめ:最新事例から学び、継続的な対策で自社を守ろう
  8. 株式会社システナの標的型攻撃メール訓練サービス

他人事ではない!巧妙化する標的型攻撃メールの脅威

セキュリティ担当者にとって、日々巧妙化する標的型攻撃メールへの対策は最優先課題の一つです。

ここでは、その基本的な仕組みと、一般的なメール攻撃との決定的な違いを整理します。

標的型攻撃メールとは?目的と手口の基本を解説

標的型攻撃メールとは、特定の組織や個人を明確なターゲットとし、重要情報の窃取や金銭の詐取、システムへの侵入を目的に送られるサイバー攻撃メールです。

攻撃者はターゲットの業務内容や取引先情報を入念に下調べした上で、実在の人物や組織になりすましてメールを送信します。

本文には不正なWebサイトへのリンクや、マルウェアを仕込んだ添付ファイルが配置されており、これらを実行させることで感染や不正アクセスを引き起こします。

一度感染すると、社内システムへのバックドア(侵入路)が構築され、長期間にわたる潜伏型攻撃や、一気にデータを窃取する速攻型攻撃へと発展します。

「ばらまき型メール」や「ビジネスメール詐欺(BEC)」との違い

一般的な迷惑メールやばらまき型メールは、不特定多数の受信者を対象に広告や詐欺サイトへの誘導を目的として大量送信されます。

一方で、標的型攻撃メールは特定の企業やサプライチェーンの弱点を狙い、文面も個別化されているため受信者が疑いにくい特徴があります。

また、類似した脅威であるビジネスメール詐欺(BEC)は、経営層や取引先になりすまして金銭の詐取(偽の請求書への送金など)を主目的とします。

標的型攻撃メールがマルウェア感染によるシステム侵入や情報窃取を狙うのに対し、ビジネスメール詐欺は心理的な隙を突いた純粋な金銭騙取を狙う点が異なります。

【手口別】標的型攻撃メールによる国内・海外の被害事例10選

過去に発生した重大なインシデントの事例を知ることは、自社のリスクを評価し具体的な防御策を検討するための最も有効なステップです。

ここでは、国内外の代表的な被害事例10選を手口別に詳しく見ていきましょう。

事例1:【公的機関なりすまし】年金情報100万件以上が流出(日本年金機構)

2015年6月、日本年金機構において約125万件の個人情報が流出する大規模なインシデントが発生しました。

この原因は、職員宛てに届いた「年金制度改革への意見」などの公的業務を装った標的型攻撃メールでした。

添付されていた圧縮ファイルを実行したことで社内PCが「Emdivi(エムディヴィ)」と呼ばれる遠隔操作マルウェアに感染し、外部のC2サーバーからの不正操作を通じて基幹システムから大量の情報が窃取されました。

公的機関を模した極めて自然な文面が、受信者の警戒心を解いた典型的な事例です。

事例2:【取引先なりすまし】顧客情報最大約793万件が流出(大手旅行代理店)

2016年6月、大手旅行代理店のサーバーが標的型攻撃メールを契機とする不正アクセスを受け、最大約793万人分の個人情報が流出した可能性があると公表されました。

攻撃者は実在する取引先の航空会社を装い、航空券の予約確認に関する問い合わせメールを送信していました。

担当者が添付のPDFファイルを開封したことでPCがウイルスに感染し、社内ネットワークを通じてサーバー内の個人情報にアクセスされたのです。

信頼関係がある取引先からの連絡を装う手法は、見破ることが困難な脅威として今なお猛威を振るっています。

事例3:【マルウェアEmotet】教職員や学生の個人情報が流出(国立大学)

2023年10月、ある国内の有名国立大学において、標的型攻撃メールにより教職員や学生の個人情報や過去の試験問題など計4,341件が流出した恐れがあると報告されました。

この攻撃で悪用されたのが、世界中で猛威を振るうマルウェア「Emotet(エモテット)」です。

受信者がメールに添付されたWord文書などを開き、マクロを有効化することで感染します。

Emotetは感染すると過去のメール履歴を盗み出し、実際の返信スレッドを装って関係者に感染を拡大させるため、教育機関のように連絡網が広い組織で被害が拡大しやすい傾向があります。

事例4:【Emotet】感染により顧客・取引先のメールアドレスが流出(不動産仲介会社)

ある国内の不動産仲介会社では、従業員のPCがEmotetに感染したことで、業務上やり取りのあった顧客や取引先のメールアドレス、氏名などが外部に流出しました。

さらに、その流出した情報を悪用して、その従業員になりすました偽のEmotetメールが社内外へ大量に送信される事態へと発展しました。

自社が被害者になるだけでなく、取引先や顧客に対する攻撃の「踏み台」にされてしまう点が、Emotetをはじめとする感染連鎖の恐ろしさです。

事例5:【ウイルス感染】数千件の顧客情報が漏洩(大手航空会社)

国内の大手航空会社において、社内の業務用PCがウイルスに感染したことによって数千件の顧客情報が漏洩する事態が発生しました。

一部の端末でOSやセキュリティソフトの適用が遅れていた隙を突かれた格好となり、単一端末の感染から社内ネットワークを探索され、重要サーバーへ到達された典型的なインシデントです。

事例6:【CEOなりすまし】偽の指示による不正送金被害(ビジネスメール詐欺)

企業のトップであるCEOや役員になりすまし、極秘の買収案件や緊急の取引などを名目に、財務担当者へ偽の送金指示を出す詐欺手口です。

この攻撃は、あらかじめ標的企業の組織体制や決裁権限者を念入りに調査した上で実行されます。

「経営層直々の特命」という心理的プレッシャーを与えることで、通常の社内プロセスを迂回させ、攻撃者が用意した海外口座へ多額の資金を直接送金させる手口が国際的に多発しています。

事例7:【時事ネタ悪用】新型コロナ関連通知を装いマルウェアに感染

2020年1月には、保健所などの公的機関を装い、「新型コロナウイルスに関する重要なお知らせ」という時事的なトピックスを悪用した標的型攻撃メールが相次いで確認されました。

社会的な関心が高く、誰もが開封せざるを得ない心理に付け込む手口です。メール内のリンクや添付ファイルを実行することで、不正なスクリプトが走り、バックドアやランサムウェアをダウンロードさせる攻撃プロセスが用いられました。

事例8:【サプライチェーン攻撃】ソフトウェアの脆弱性を悪用した大規模攻撃(SolarWinds)

2020年3月、米国のSolarWinds社が開発するネットワーク監視ソフトウェア「Orion Platform」にバックドアが含まれていたことが公表され、アジアを含む全世界で最大18,000組織が影響を受けたとみられています。

自社のセキュリティ対策が堅牢であっても、利用している外部ソフトウェアのゼロデイ脆弱性(未公開の脆弱性)を突かれる形で、サプライチェーンを通じて悪意あるコードが配信されました。

本件を契機に、製品のライフサイクル全体を見据えたセキュリティ確認の重要性が急浮上しました。

2026年度末から始まるサプライチェーンセキュリティ対策評価制度について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

事例9:【最新】中国系攻撃グループ「MirrorFace」による政府・報道関係者への攻撃

2025年1月8日、警察庁は中国政府の関与が疑われているサイバー攻撃グループ「MirrorFace(ミラーフェイス)」による攻撃手口を公表しました。

MirrorFaceは、日本のシンクタンク、政府、政治家、マスコミ関係者を標的とし、第三者の正規アドレスを乗っ取るなどして巧妙ななりすましメールを送信しています。

また、メールと並行して「VPN機器の脆弱性」を狙って社内に侵入し、Neo-reGeorgなどのトンネリングツールやWebShellを設置して情報を抜き取る複合的なアプローチも確認されており、地政学的リスクの高まりを象徴しています。

事例10:【最新】ロシア系攻撃グループ「Midnight Blizzard」によるRDP構成ファイルを悪用した攻撃

2024年10月31日、米国CISAなどはロシア連邦対外情報庁(SVR)に所属するとされる「Midnight Blizzard(ミッドナイト・ブリザード)」による大規模なフィッシングキャンペーンについて警告しました。

日本や英国、豪州などを標的に、電子メールで悪意あるRDP(リモートデスクトップ)構成ファイルを添付して送る手口です。

添付ファイルには信頼性の高い「LetsEncrypt」の証明書が使われており、開封時の確認ダイアログは危険と判断しにくくなっていました。

実行すると、PC内のパスキー、Web認証情報、ローカルファイルが攻撃者側サーバーへ瞬時に転送される極めて危険な攻撃です。

もう騙されない!標的型攻撃メールの見分け方チェックリスト

いくらシステム的な防御を導入しても、攻撃者は人間の心理的な隙を巧みに狙ってきます。

怪しいメールを個人の段階で食い止めるため、日頃から以下の5つのチェックポイントを必ず確認しましょう。

チェック1:送信元のメールアドレスは信頼できるか?

表示されている送信者名が知人であっても、実際のメールアドレス(ドメイン名)を必ず確認してください。

例えば、フリーメールアドレスが使われていたり、ドメインの1文字だけが異なる(例:「example.co.jp」が「examp1e.co.jp」になっている)など、巧妙なタイポスクワッティング(ドメイン類似)が多発しています。

チェック2:件名に「緊急」「重要」など不自然な煽りはないか?

「至急ご確認ください」「パスワードの有効期限切れ」「未払い金に関する警告」など、受信者に冷静な判断をさせないために時間的・心理的な圧迫を与える件名が多く使われます

少しでも違和感を覚えたら、件名の指示にすぐ従わず、社内の正式な手順や別の連絡手段で確認を取ることが先決です。

チェック3:本文の日本語や言い回しは自然か?

かつては機械翻訳特有の不自然な日本語で見分けられましたが、昨今は生成AIの普及により、非常に自然なビジネス文書が作成されるようになっています。

それでも、日本の商習慣に合わない敬語の使い分けや、社内で普段使われない独自の表現、不自然な文字化けなどがある場合は、標的型攻撃メールの可能性を疑うべきです。

チェック4:添付ファイルの拡張子は偽装されていないか?

添付ファイルにウイルスが仕込まれているケースが大半です。

特に、ファイルの拡張子が「.docx.exe」のように二重になっていたり、アイコンはPDFやExcelの形をしながら、プロパティを見ると「.exe(実行ファイル)」や「.scr」などのプログラム形式になっている場合は、絶対に開いてはいけません

チェック5:リンクにカーソルを合わせ、実際のURLを確認したか?

メール本文に表示されているテキストのURLと、実際にジャンプする先のリンク先URLが異なっている場合があります

クリックする前に、リンク部分にマウスカーソルを合わせる(ホバーする)ことで、画面下部などに表示される実際の遷移先ドメインが、正規の公式サイトのものと一致しているか確認しましょう。

自社を守るための実践的な標的型攻撃メール対策

攻撃を完全にゼロにすることは困難なため、システム主導の「技術的対策」と、従業員の意識を高める「人的対策」を組み合わせた『多層防御』の実装が必要不可欠です。

組織全体での実践的な対策を見ていきましょう。

【組織編】情報システム部門が主導すべき対策

情報システム部門は、全社的なセキュリティポリシーに基づき、侵入を未然に防ぐ技術的対策と、有事の際に迅速に動ける運用体制の構築を両輪で進める必要があります。


①技術的対策:多層防御で侵入経路を断つ

まずは、メールが手元に届く前、および実行される前の段階で防ぐ仕組みが必要です。

メールゲートウェイにおけるスパムフィルターに加え、既知の脅威だけでなく振る舞い検知が可能なアンチウイルスをエンドポイントに導入します。

さらに、危険なリンクを自動的に無効化するURLフィルタリングや、不審な添付ファイルを隔離・サンドボックスで安全に検査するシステムを導入することで、従業員の誤操作による事故を大幅に抑制できます。

また、RDP構成ファイルが電子メール経由で社内に届くのをゲートウェイレベルで遮断するルールを設けることも極めて有効な初期対策です。


②体制・運用的対策:インシデントに備える

どれほど強固な壁を作っても、すり抜ける攻撃は存在します。

そのため、実際の侵入を前提とした検証プロセス(ペネトレーションテスト)を定期的に実施し、現行の防御策が有効か検証することが不可欠です。

同時に、インシデント発生時の連絡フロー、経営層や法務、外部機関への報告ルートを定めた対応マニュアルを整備・可視化し、有事の空振りや隠蔽を防ぐ風通しの良い運用体制を確立しておきましょう。

【個人編】全従業員が日頃から徹底すべき対策

システムの防御壁を機能させる最後の砦は、個々の従業員の日常的な判断力です。

全社的なセキュリティリテラシーの底上げが、被害を最小限に抑えます。


①「怪しい」と感じたら開かず・クリックせず・まず報告

少しでも不審なメールだと感じた場合は、添付ファイルを開封したり、本文中のURLをクリックしたりせず、速やかに削除するか情報システム部門へ報告してください。

自己判断で処理を進めることなく、「何かおかしい」という直感を共有することが、組織全体の安全を守る出発点となります。


②OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つ

多くの標的型攻撃やマルウェアは、OSやブラウザ、Office製品、VPN機器などの「既知の脆弱性」を突いて感染を広げます。

業務用PCやスマートフォンのOSアップデートを先延ばしにせず、常に最新のパッチが適用された状態を維持することで、脆弱性を突く攻撃の大部分を無効化できます。

万が一、標的型攻撃メールを開封してしまった場合の対処法

もし従業員が怪しいファイルを起動してしまった、またはリンクから不審なデータをダウンロードしたと気づいた場合、パニックにならず次のステップに沿って迅速に行動することが被害を最小限に抑える鍵です。

STEP1:被害拡大を防ぐためにネットワークから隔離する

ウイルス感染が疑われる場合は、ただちに該当デバイスのLANケーブルを抜くか、Wi-Fi接続を切断して、社内ネットワーク(イントラネット)から物理的・論理的に隔離してください。

ネットワークに接続したまま放置すると、ウイルスが自席のPCを足がかりに他部署のサーバーや共有フォルダへと急速に感染を拡大させてしまいます。

ただし、後日原因究明やデジタルフォレンジックを行うためのシステムログが消去されるのを防ぐため、電源は切らずにスリープ状態にするか、接続切断に留めるのが基本です。

STEP2:速やかに上長と情報システム部門へ報告する

ネットワークから端末を隔離したら、即座に自部署の上長と、情報システム部門の窓口に連絡を入れます。

この際、企業のセキュリティポリシーに基づき、流出した恐れのある情報資産の重要度を整理するとともに、二次被害を最優先で防ぐため、必要最低限かつ重要な一次情報を迅速にエスカレーションすることが求められます

STEP3:被害状況を調査し、関連パスワードを変更する

情報システム部門は、隔離したデバイスがネットワーク内でどのような通信を試みていたか(ログ解析など)の初期調査を行います。

同時に、該当端末から流出した恐れのある各種アカウント、メール、VPN、クラウドサービス等のパスワードを、別の安全な端末から直ちに変更・リセットし、二次被害となる不正ログインを防止します。

デバイスを再接続する前には、ウイルス対策ソフトでのスキャンや、必要に応じてOSのクリーンインストールを行い、脅威を完全に駆逐しなければなりません。

STEP4:必要に応じて専門家や関連機関に相談・通報する

出したデータの範囲や被害の深刻度に応じて、外部のセキュリティ専門ベンダーやフォレンジック調査機関と連携します。

また、個人情報の漏洩が確認、またはそのおそれがある場合は、個人情報保護委員会への速やかな報告が必要となります。

同様に、警察のサイバー犯罪対策部門やIPA(情報処理推進機構)といった公的機関への通報・相談を行い、指示を仰ぎます。

標的型攻撃メール対策をさらに強化するソリューション

企業の限られたセキュリティ予算と人的リソースの中で、最大限の効果を発揮し運用負荷を増やさないためには、実績のある外部のセキュリティソリューションを活用することが合理的です。

未知の脅威も検知するAIアンチウイルス・EDR

従来のパターンマッチング方式のウイルス対策ソフトでは、次々に作成される未知のマルウェアを防ぎきれません。

そこでおすすめなのが、ディープラーニング技術を用いて未知のマルウェアや亜種を、実行ファイルからExcel、PDF、ZIP形式に至るまでミリ秒単位で高精度にブロックする「Deep Instinct(ディープインスティンクト)」です。

また、万が一の侵入に備え、端末の動作ログを監視し異常を検知・即座に隔離するEDRと、その運用・分析をセキュリティ専門家が24時間体制で代行するMDRサービス「Aurora Managed Endpoint Defense(オーロラ・マネージド・エンドポイント・ディフェンス)」を組み合わせることで、運用の手間を最小限に抑えつつ強固なエンドポイント防衛を実現できます。

従業員のセキュリティ意識を高める標的型メール訓練サービス

システム的な対策だけでなく、従業員一人ひとりの気づく力を養うために、擬似的な標的型攻撃メールを配信する標的型メール訓練サービスの実施が有効です。

訓練を通じて、実際の攻撃文面がいかに身近で紛らわしいかを体験し、万が一開封してしまった際の報告フローを体に染み込ませることができます。

定期的な実施により、組織全体の開封率の推移をデータ化できるため、セキュリティ対策の投資効果を経営層へ数値で証明する材料としても活用できます。

標的型メール訓練について興味がある方はこちらをご覧ください。

取引先も含むサプライチェーンリスクを可視化するサービス

自社がいくら強固であっても、取引先のセキュリティが脆弱であれば、そこを足がかりに自社へ攻撃が及ぶサプライチェーンリスクに直面します。

取引先のセキュリティ状況や脆弱性を客観的なスコアで可視化・共有し、お互いのリスク管理体制を連携させることで、サプライチェーン全体を包括した安全なビジネスエコシステムを構築できます。

まとめ:最新事例から学び、継続的な対策で自社を守ろう

標的型攻撃メールは、地政学的リスクの上昇やAIによる文面自動作成など、時代と共に絶えず変化し続けています

過去の事例や最新の脅威情報から手法を学び、自社の脆弱なポイントをあらかじめ把握しておくことが何よりの防御となります。

システム面での多層防御(AI搭載の次世代アンチウイルスやEDR、サプライチェーンリスク可視化など)と、従業員一人ひとりの訓練・意識向上を継続的に行うことで、不測の事態に動じない、しなやかで強靭な組織のセキュリティ体制を築き上げましょう。

株式会社システナの標的型攻撃メール訓練サービス

システナの標的型攻撃メール訓練は、準備から実施後の報告・対策アドバイスまで、専任担当者が手厚くサポートします。

システムでは対策しきれないセキュリティ脅威の実体験で企業のセキュリティ対応力向上を実現します。

今すぐ使える標的型攻撃メールの文面サンプル集もお配りしているので、ぜひお役立てください。

システナ|ITマネジメント事業本部
システナ|ITマネジメント事業本部
IT戦略を実現するために、PMOや業務自動化・デジタル化推進、システム構築・運用、ヘルプデスク、人材育成などのITに関する様々なアウトソーシングサービスを提供しています。 お客様のビジネスの発展に寄与できる“お客様にとってのIT&DXサービスNo.1パートナー”を目指し、価値ある情報をお届けしていきます。

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