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サイバー攻撃の原因とは?企業が今すぐとるべき実践的な対策を解説

企業のIT化やテレワークの普及に伴い、サイバー攻撃による被害がかつてない規模で発生しています。

企業の重要情報や顧客の個人情報が狙われるだけでなく、事業そのものが停止に追い込まれるケースも少なくありません。

セキュリティ対策は単なるIT部門の仕事ではなく、企業の存続を左右する重要な経営課題となっています。

本記事では、サイバー攻撃が成功してしまう根本的な原因を整理したうえで、限られたリソースでも確実に成果を上げる実践的なセキュリティ対策を段階的に解説します。

目次[非表示]

  1. なぜ今、サイバー攻撃対策が急務なのか?最新動向と脅威
    1. 巧妙化・多様化するサイバー攻撃の手口
    2. 中小・中堅企業も例外ではない!狙われる理由とは
  2. あなたの会社は大丈夫?サイバー攻撃が成功する3つの原因
    1. 【技術的な原因】システムの脆弱性や設定不備
    2. 【人的な原因】従業員のセキュリティ意識と内部不正
    3. 【組織的な原因】セキュリティ体制の欠如と経営層の無関心
  3. 知らないと危険!企業を狙う代表的なサイバー攻撃の種類と手口
    1. ランサムウェア|身代金を要求し業務を停止させる
    2. 標的型攻撃|特定の情報を狙い執拗に侵入を試みる
    3. サプライチェーン攻撃|取引先を踏み台にして侵入する
    4. マルウェア感染(Emotetなど)|メールを起点に感染を広げる
    5. DoS/DDoS攻撃|サーバーをダウンさせサービスを妨害する
    6. その他(フィッシング詐欺、脆弱性攻撃など)
  4. 企業が今すぐとるべき実践的なサイバー攻撃対策ロードマップ
    1. フェーズ1:まず始めるべき基本的な防御策
    2. フェーズ2:侵入を前提とした検知・対応体制の構築
    3. フェーズ3:プロアクティブなセキュリティへの進化
  5. 【担当者必見】限られたリソースで成果を出すためのポイント
    1. 費用対効果で選ぶセキュリティソリューション
    2. 経営層の理解を得るための説明・報告のコツ
    3. 信頼できる外部パートナー(専門家)の選び方
  6. 他人事ではない!サイバー攻撃による実際の被害事例
    1. 【事例1】ランサムウェア感染で製造ラインが長期停止
    2. 【事例2】取引先への不正アクセスでサプライチェーンが寸断
    3. 【事例3】退職者による機密情報の持ち出しと競合への流出
  7. まとめ:サイバー攻撃の脅威から企業を守るために
  8. 株式会社システナのセキュリティサービス

なぜ今、サイバー攻撃対策が急務なのか?最新動向と脅威



現在、あらゆる企業にとってセキュリティ対策が急務とされている背景には、サイバー攻撃の急激な増加と、その影響範囲の広進化があります。

守るべき情報資産が増える一方で、攻撃を仕掛ける側のハードルは下がり続けています。

巧妙化・多様化するサイバー攻撃の手口

かつてのサイバー攻撃は、技術力の過示や無差別な嫌がらせが主な目的でした。

しかし現在の攻撃は、明確な金銭的利益や機密情報の奪取を目的とした「ビジネス化」が進んでいます。

攻撃者は、組織の防御壁を突破するために、複数の手法を組み合わせる複合的な攻撃を仕掛けてきます。

また、テレワークの普及により社外で利用される端末やネットワークが増えたことで、従来の「境界型防御」だけでは防ぎきれない侵入経路が多数生まれています。

中小・中堅企業も例外ではない!狙われる理由とは

多くの日本企業で「自社は規模が小さいから狙われないだろう」という誤解がいまだに根強く残っています。

しかし、統計データによると国内企業の半数以上が何らかのセキュリティ被害を経験しています。

攻撃者は、セキュリティが強固な大企業を直接狙うのではなく、セキュリティ対策が手薄な中堅・中小企業を最初の標的にします。

そこから接続されている親会社や取引先のネットワークへと侵入する「サプライチェーン攻撃」が多発しており、サプライチェーン全体のリスク要因として、中堅・中小企業のセキュリティレベル向上が厳しく求められています。

2026年度末に経済産業省から発足される、サプライチェーンセキュリティ対策評価制度について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

あなたの会社は大丈夫?サイバー攻撃が成功する3つの原因


サイバー攻撃の被害に遭う企業には、いくつかの共通した弱点が存在します。

攻撃を防ぐためには、自社にどのような隙があるのかを「技術」「人」「組織」の3つの側面から正確に把握する必要があります。

【技術的な原因】システムの脆弱性や設定不備

システムやソフトウェアに存在する「脆弱性」を放置することが、最も代表的な技術的原因です。

OSや業務アプリケーションのアップデートを怠っていると、公開された脆弱性を突いて自動的に侵入を試みる攻撃プログラムの格好の標的になります。

また、テレワーク用のVPN機器やネットワークルーターの設定不備、不要なポートの開放、初期パスワードのまま運用されているサーバーなども、攻撃者が容易に侵入できる入り口となってしまいます。

【人的な原因】従業員のセキュリティ意識と内部不正

どれほど強固な技術的対策を施していても、それを利用する人間の隙を突かれれば防げません。

実在する取引先や社内の関係者を巧妙に装った電子メールを開封し、添付ファイルを実行したり、記載されたリンクから偽のログインサイトにアクセスして認証情報を入力してしまったりする事例が後を絶ちません。

さらに、シャドーITと呼ばれる許可されていない個人用クラウドサービスの業務利用や、退職予定者による機密情報の不正な持ち出しなど、内部関係者によるリスクも大きな原因となっています。

【組織的な原因】セキュリティ体制の欠如と経営層の無関心

セキュリティ対策を「コスト」と捉え、投資を後回しにする経営層の姿勢そのものが最大の原因であるケースもあります。

専任のセキュリティ担当者がおらず、システム管理者が通常業務と兼務している状態では、日々のログ監視や迅速なアップデート作業まで手が回りません。

また、インシデント発生時の連絡体制や対応手順が整備されていないため、いざ攻撃を検知しても初期対応が遅れ、被害が広範囲に拡大してしまう組織的な機能不全も見られます。

知らないと危険!企業を狙う代表的なサイバー攻撃の種類と手口

サイバーセキュリティの脅威は多岐にわたりますが、企業がまず警戒すべき代表的な攻撃手法を理解しておくことで、限られたリソースをどこに集中させるべきかが明確になります。

ランサムウェア|身代金を要求し業務を停止させる

ランサムウェアは、システム内のデータを暗号化して使用不能にし、復旧と引き換えに金銭(身代金)を要求する極めて悪質なマルウェアです。

最近では、データを暗号化するだけでなく、「身代金を支払わなければ盗み出した機密情報を公開する」と脅す「ダブルエクストーション(二重脅迫)」という手法が主流になっています。

これにより、業務停止による損失だけでなく、社会的信用の失墜という致命的な被害を受けることになります。

標的型攻撃|特定の情報を狙い執拗に侵入を試みる

特定の企業や官公庁など、明確なターゲットを絞って行われる攻撃です。

攻撃者は対象組織の業務内容や人間関係を事前に徹底して調査し、取引先や社内関係者を巧みに装ったメールを送付してウイルスへの感染や情報の入力を促します。

侵入後は直ちに活動を起こさず、社内ネットワークに深く潜伏して機密情報や知的財産を長期間にわたり少しずつ盗み出すのが特徴です

サプライチェーン攻撃|取引先を踏み台にして侵入する

標的とするターゲット企業のセキュリティが非常に強固な場合、その企業とシステム連携している子会社、関連会社、あるいは部品やサービスを納入している取引先企業を最初に攻撃します。

セキュリティ対策が比較的脆弱な取引先のネットワークを乗っ取り、そこからターゲット企業の本社ネットワークへ侵入を果たす手法です。

これにより、自社の被害に留まらず、重要顧客に対する加害者となってしまうリスクが生じます。

マルウェア感染(Emotetなど)|メールを起点に感染を広げる

Emotet(エモテット)に代表されるマルウェアは、過去にやり取りされた実際のメールの返信を装って攻撃メールを送りつけます。

取引先や同僚からのメールだと信じ込んで添付ファイル(ExcelやWordなど)を開き、マクロを有効化することで感染します。

感染すると、自社内の認証情報が盗まれるだけでなく、自社を送信元とした同様の攻撃メールが取引先に向けて大量に送信され、被害を爆発的に広げる媒介となってしまいます。

DoS/DDoS攻撃|サーバーをダウンさせサービスを妨害する

特定のWebサイトやサーバーに対して、大量のアクセスやデータを一斉に送りつけることでシステムに過大な負荷をかけ、サービスを停止させる攻撃です。

複数の乗っ取られた機器から一斉に攻撃が行われるものをDDoS(分散型DoS)攻撃と呼びます。

ECサイトや企業のコーポレートサイトがターゲットになると、サービス停止に伴う直接的な売上減少や、ブランドイメージの低下を引き起こします。

その他(フィッシング詐欺、脆弱性攻撃など)

実在する金融機関やクラウドサービスを装ったメールで偽サイトへ誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報を盗み出すフィッシング詐欺が急増しています。

また、公開されたばかりのセキュリティ修正パッチが適用される前の時間差を狙って行われるゼロデイ攻撃(脆弱性攻撃)など、攻撃者は常に防御の隙間を狙っています。

企業が今すぐとるべき実践的なサイバー攻撃対策ロードマップ

すべてのセキュリティリスクを一度に対策することは、予算や人材の面から不可能です。

セキュリティ向上を確実に進めるためには、優先順位を明確にした3つのフェーズに分けて取り組む必要があります。

フェーズ1:まず始めるべき基本的な防御策

セキュリティの第一歩は、攻撃者が侵入しやすい「最も簡単な隙」を塞ぐことです。

大規模な予算をかけずとも、運用の見直しによって今すぐ実践できる対策が中心となります。

①OS・ソフトウェアのアップデートと脆弱性管理の徹底
利用しているPC、サーバー、ネットワーク機器、そして各種アプリケーションのOSやソフトウェアを常に最新の状態に維持します。
セキュリティパッチが提供されたら速やかに適用するルールを徹底し、未適用の機器がネットワーク内に残らないよう定期的な資産確認を行います。

②多要素認証の導入とパスワード管理の強化
IDとパスワードのみによる認証は、流出や推測によって容易に突破されます。
社外からアクセスするVPNや各種SaaS、クラウドサービスには、スマートフォンの認証アプリやワンタイムパスワードなどを組み合わせた「多要素認証(MFA)」の導入を必須とします。

③定期的なバックアップと復旧テストの実施
万が一ランサムウェアに感染した場合に備え、データのバックアップを定期的に取得します。
この際、バックアップデータ自体が暗号化されないよう、ネットワークから隔離された環境(オフラインや異なるクラウド環境)に保存することが重要です。
さらに、実際にデータを元のシステムに復元できるかどうかの手順確認と復旧テストを定期的に行います。

フェーズ2:侵入を前提とした検知・対応体制の構築

どれほど強固な壁を作っても、100%侵入を防ぐことは不可能です。

「侵入されることを前提」とし、早期に検知して被害を最小限に抑える体制を整えるステップへと移行します。

①セキュリティ製品(EDR/NDRなど)の導入と運用
ネットワークの内外を監視し、不審な挙動を検知するセキュリティソリューションの導入を進めます。端末(エンドポイント)の挙動を常に監視し、不審な動作を素早く検知・隔離するEDR(Endpoint Detection and Response)や、ネットワーク全体の異常トラフィックを監視するNDR(Network Detection and Response)が有効です。

②インシデント対応計画の策定とCSIRTの設置
攻撃を検知した際、誰が、どこに連絡し、どのような初期対応(ネットワークの遮断など)を行うべきかを定めたインシデント対応計画(プレイブック)を策定します。また、社内のインシデント対応の司令塔となる「CSIRT(シーサート)」を組織し、緊急時の役割分担を明確にしておきます。
CSIRT支援についてご興味がある方はこちらをご覧ください。


③従業員への継続的なセキュリティ教育と訓練
不審なメールを見分ける力を養うため、定期的な標的型メール訓練やセキュリティ勉強会を実施します。不審な動きを察知した際に「怒られるのを恐れて隠す」のではなく、「即座にシステム担当者へ報告する」という心理的安全性の高い組織風土を醸成することが極めて重要です。

フェーズ3:プロアクティブなセキュリティへの進化

防御と検知の基礎が整った後は、自律的かつ継続的にセキュリティレベルを向上させ、最新の脅威へ先回りして対処する高度な体制を目指します。

①定期的な脆弱性診断とペネトレーションテスト
自社のシステム環境に対して、外部のセキュリティ専門家による脆弱性診断を定期的に実施します。
また、実際にハッカーが用いる手法でシステムへの疑似侵入を試みる「ペネトレーションテスト」を行い、現在の防御体制やインシデント検知能力が有効に機能するかどうかを評価します。

②ゼロトラストセキュリティモデルの導入検討
社内ネットワークを安全とする従来の「境界防御」の考え方を捨て、すべてのアクセスを信用せず、常に検証を行う「ゼロトラスト」の概念に基づいたアーキテクチャへの移行を検討します。
ユーザー、デバイス、アクセス場所をその都度厳密に認証することで、クラウド化が進む現代の業務環境において強固な安全性を確保します。

【担当者必見】限られたリソースで成果を出すためのポイント

予算やIT人材が不足している現場において、どのようにすれば現実的なセキュリティ対策を実現できるのか、実務担当者が意識すべきポイントを解説します。

費用対効果で選ぶセキュリティソリューション

多機能な高級ツールを導入しても、使いこなせなければ意味がありません。

自社が守るべき資産の優先順位を整理し、最も高いリスクをカバーできる製品を選定します。

例えば、自社での運用が難しい場合は、監視と分析をアウトソーシングできるMDRサービス(マネージドEDRなど)を活用することで、運用の人件費を抑えつつ高い効果を得られます。

経営層の理解を得るための説明・報告のコツ

セキュリティ投資の予算を確保するためには、経営層に対する説得が不可欠です。

技術的な専門用語は避け、ビジネス上のリスクとして語ることが重要です。

「セキュリティを導入しない場合の想定最大損失額(業務停止時の1日あたりの損失額)」や、「対策導入による年間ダウンタイムの削減予測」など、具体的な数値を用いて定量的にメリットを提示することが承認を勝ち取るコツです。

信頼できる外部パートナー(専門家)の選び方

自社リソースが限られている企業にとって、外部のベンダーやセキュリティコンサルタントは重要な存在です。

単に高額な製品を販売して終わりにするベンダーではなく、自社のビジネス規模やシステム環境を深く理解し、中長期的なロードマップの策定から緊急時のトラブル対応まで一貫して支援してくれる「伴走型」のパートナーを選定することが、プロジェクト成功の鍵となります。

他人事ではない!サイバー攻撃による実際の被害事例

サイバー攻撃による被害は、どのような形で現れるのでしょうか。
国内で発生した実際のインシデント事例から、その脅威の具体像を学びます。

【事例1】ランサムウェア感染で製造ラインが長期停止

ある中堅製造業の工場において、社内ネットワークに接続されていた管理用PCがランサムウェアに感染しました。

ランサムウェアは瞬く間に工場内の生産管理システムへ感染を広げ、基幹サーバーのデータをすべて暗号化しました。

バックアップからの復旧手順が確立されていなかったため、システムの復旧までに約2週間を要し、その間の工場稼働停止に伴う損失と、顧客への納期遅延に対する補償で、数億円規模の特別損失を計上する事態となりました。

【事例2】取引先への不正アクセスでサプライチェーンが寸断

大手自動車メーカーの部品サプライヤー(中堅金属加工企業)がサイバー攻撃を受けました。

社内サーバーがランサムウェアに感染し、部品の発注・出荷システムが停止。

このシステム停止に伴い、部品の供給が途絶えた親会社の大手自動車メーカーは、国内すべての工場の操業を一時的に停止せざるを得なくなりました

一企業のセキュリティ不備が、サプライチェーン全体の機能を麻痺させ、社会的な混乱を招いた代表的な事例です。

【事例3】退職者による機密情報の持ち出しと競合への流出

退職予定の営業幹部が、自社の機密情報(顧客リスト、新製品の開発計画、見積もりテンプレートなど)を、自身の個人用クラウドストレージに不正にコピーして持ち出しました。

退職後、競合他社へと転職した元社員によってその情報が利用され、自社の案件獲得率が急激に低下したことで発覚。

元社員のPCやネットワークのアクセスログが適切に管理・保全されていなかったため、証跡の回収と被害状況の特定に多大な時間がかかり、損害賠償請求の手続きも難航しました。

まとめ:サイバー攻撃の脅威から企業を守るために

サイバー攻撃はもはや、技術的なトラブルではなく、企業の死活問題に関わる経営リスクそのものです。

100%の防御が不可能な時代だからこそ、攻撃の原因を正しく理解し、基本的な対策から段階的に実装していくこと、誠に万が一の侵入時にも事業を継続できる「サイバーレジリエンス」の思想を持つことが欠かせません

限られた社内リソースを最大限に活かすため、信頼できる伴走型の外部パートナーを賢く活用しながら、自社に最適なセキュリティ体制を今日から一歩ずつ構築していきましょう。

株式会社システナのセキュリティサービス

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